第15回Sakuraの会

総括

  • 私たちは、難病・希少難病の患者さんの支援・疾患啓発、そして、患者と医療、社会をつなぐネットワークとして、2024年10月5日(土)-6日(日)に名古屋城にて、“第15回Sakuraの会-Japan Art Festival 2024-”を開催しました。

  • 全国から約200点にもおよぶ多くの作品が出品され、一次審査で入選した約150点を会場に展示しました。開催回数を重ねるごとに、応募者も増え作品のレベルも向上してきています。一次選考では、作品のレベルのみだけでなく、優先的に患者さんやご家族の方、身体障碍者の方、お子さんの作品が展示できるように審査を行いました。

  • 当日は、多くの方が参加され、10月4日(金)のプレ・オープンは1,431名、10月5日(土)は2,058名、10月6日(日)は1,896名、計5,385名の方々が参加されました。審査は、一般来場者の投票(1人4票で、約20,000票)および審査員18名による厳正な審査を行い、各賞の受賞者を決定しました。審査結果発表および授与式では、会場が一体となりかなりの盛り上がりを見せました。

  • 今年は、COVID-19の感染が落ち着き、海外からも多くの方々が参加されました。中国、韓国、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、フランスなど、全体の参加者の約20-30%が海外からの参加者でした。

  • 医療相談ブースには、各専門医の先生が多くの参加者からの相談に対応しました。普段、病院では聞けないような些細なことも、気軽に対応していただけたとみなさん喜ばれていました。

  • 医療相談ブース担当
    循環器内科専門医 小児科専門医
    耳鼻咽喉科専門医 血液内科専門医
    内科専門医 遺伝医学専門医
    脳外科専門医 腫瘍専門医
    医療ソーシャルワーカー


  • ライソゾーム病は希少難病であるため、第一に病気を知ってもらい、そして、少しでも理解してもらうことが大切であると考えられます。今回の作品展を通じて、多くの方にライソゾーム病に興味を持っていただき、さらには、医療者とのつながりだけでなく、患者さん同士の横のつながりを築き上げるなど大きな意味があったと感じています。今後も各種の疾患啓発の企画を通して、多くの方にライソゾーム病を知ってもらう機会を設けていく予定です。

参加者人数

10月4日(金)プレ・オープン 1,431名
10月5日(土)     2,058名
10月6日(日)     1,896名
計5,385名(スタッフ除く)の方々が参加されました。
Sakuraの会としても、企画してから今年で16年目になります。
年々、参加者の輪が広がり、累計約2万名になりました。

企画目的

ライソゾーム病を中心とする希少難病の診断と治療、疾患啓発、そして、“患者と医療・社会をつなぐ”をメインテーマとして開催し、さらには日本から世界に向けてグローバルに情報を発信し、希少難病の医療を通じて社会に貢献することを目的としています。

 

公募課題

“私のすきなこと ”をテーマに公募します。
また、日常のふとしたことや楽しいことなど、自由なテーマでも受付けています。


開催日

令和6年10月5日(土) 、10月6日(日)


開催場所

第一会場:名古屋城 本丸御殿・孔雀之間、
第二会場:名古屋城 茶席・書院


審査員

衞藤 義勝  東京慈恵会医科大学 名誉教授
中尾 昭公  名古屋大学 名誉教授
大竹 明 埼玉医科大学 名誉教授
久保田孝雄 内閣官房総理大臣官邸 前医務室長
臼井 健 静岡社会健康医学大学院大学 副研究科長 教授
奥山 虎之  埼玉医科大学 ゲノム医療科 特任教授
木藤 克之  滋賀医科大学 血液内科 前教授
伊藤 信二 藤田医科大学 岡崎医療センター 脳神経内科 教授
右田 王介 聖マリアンナ医科大学 臨床検査医学・遺伝解析学 教授
樋口 公嗣 鹿児島大学大学院 心臓血管・高血圧内科学 特任准教授
長谷川真成 山口県立総合医療センター 小児科 診療部長
古城真秀子  岡山医療センター 小児科 医長
木本 文平  碧南市藤井達吉現代美術館 館長
坪井 一哉 名古屋セントラル病院 ライソゾーム病センター センター長
山本 浩志 名古屋セントラル病院 ライソゾーム病センター 副センター長
伊藤 公人 ひだまり内科クリニック 院長
患者代表  2

(敬称略・順不同)


審査方法

  • 審査員は、各持ち点 12点(4つ赤丸シール×3枚)
    1作品につき、最高4点まで投票可で、持ち点の範囲で複数の作品に投票する。

  • 一般参加者は、各持ち点 4点(4つ赤丸シール×1枚)
    各1点で4作品に投票する。

  • 最終的には、全ての投票結果をもとに審査員の協議の上、受賞作を決定する。

受賞者

最優秀賞:近藤 優子 様  『こっちにおいで』
優秀賞 :伊藤 菊久江 様 『樹齢300年』
優秀賞 :坪井 貴史 様  『見つめる先にあるもの』
優秀賞 :岩浪 真也 様  『消灯前のひと瞬』
特別賞 :CALLUM COLOUHOUN 様 『Kassandra』
特別賞 :小野 慎一郎 様 『近所の友人』
桜花賞 :永沼 克彦 様  『桜』
桜花賞 :山岡 廣海 様  『CMでお馴染みの・・・』

各受賞者全員に、賞状と記念の盾、副賞として資生堂ジャパン㈱様ご提供のお菓子を贈呈しました。


主催

一般社団法人Sakura Network Japan


後援

厚生労働省、愛知県, 静岡県、岐阜県、三重県、名古屋市
愛知県医師会、名古屋市医師会、愛知県小児科医会、名古屋市小児科医会
愛知県歯科医師会、愛知県看護協会、愛知県薬剤師会、愛知県病院薬剤師会
愛知県臨床検査技師会、碧南市藤井達吉現代美術館、愛知太極拳の会


協賛

サノフィ(株)、武田薬品工業(株)、 住友ファーマ(株)、アミカス・セラピューティクス(株)

協力

名古屋セントラル病院、愛知県精神医療センター、資生堂ジャパン(株)
(株)和装カジウラ、まちコイン(株)、(株)藤石材


文責) 令和 6年10月16日

一般社団法人Sakura Network Japan代表理事 坪井 一哉